naze naze

きっと言葉に見放されてる

喫茶店ブームに乗っかり、ふと気づく20代OL

 

茶店。何だかとても流行っているよな。確かにクリームソーダは美味しい。それに、昔の不便さは回避しながら、ノスタルジーとか懐かしさによって得られる感情だけ消費するのは楽しいだろうさ。そしてレトロブームは定期的に周回しているし。前は古着が流行っていたしね。すっかり定番になったけれど。

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cream soda/スーパーカー


ブームになる前からよく行っていた喫茶店は写真撮影禁止になった。常連客を大事にしているんだなと思う。そりゃチケットを購入して毎日コーヒーを飲みにくる客の方が嬉しいに決まっている。ちなみにここで「これだからインスタグラマーはwww」みたいなことを言うつもりはない。誰かを揶揄して気持ちよくなっちゃう人間に、できる限りなりたくないから。

 

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あまり行かない喫茶店で/never young beach

例に漏れず、私も喫茶店に通う。大変バカ舌なので味の違いはあんまり分かっていない。「なんか美味しい気がする〜」くらいだ。こんな奴にこだわりのコーヒーを飲まれる店主に同情してまう。

 

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カレーの歌/くるり

私が好きなのは、店主と常連客が話しているときの音だ。内容はどうでもいい。人の話に聞き耳を立てるのは良くないので、しっかり聞いたことはないが、競馬の話とか政治の話とかをよくしているイメージ極めて雑音に近い。

 

そういえば人は他人の電話の声でストレスを感じる、なんて研究があったか。二つの違いは、両者の間に確かな関係性があること。安心しきった常連客など、そこにいることを許された人間だけが出せる周波がある。多分、おそらく、知らんけど。

 

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コーヒーと恋愛/サニーデイ・サービス

あとは、コーヒーと煙草の匂いが混ざる瞬間が好きだ。ちなみに煙草のけむりを浴びるのはケホケホしちゃうから苦手だ。の匂いがするねん。慢性鼻炎の私でも分かる。あの匂いにまみれながら、高校卒業から27歳まで喫茶店でバイトする人生を歩みたかった。実際の私は四大を卒業して一般企業で会社員をしている。なんてナンセンスでバカなんだ。“19歳の夏”は二度とこない。つまり、“あまりにも客が来ないもんだからクーラーの風が当たる位置で涼んでいたらやれやれ顔のマスターに買い出しを頼まれる夏”も二度とこないんだぞ。あ~自分はなんて大バカ野郎なんだとふと気づいた、午前0時31分。